先日頂いた、東京蒲田「ベジ アンド スパイス カンナ」さんのカンナプレート（チキンカレー＋じゃがいものカレー＋スパイス惣菜＋ターメリックライス）とカシューナッツのカレーとさつまいものココナッツミルク煮、そしてスパイシーチャイ。
待ち人来ずで、「さて、どうするか？連絡するか？それともお宅までお邪魔するか？まぁ、とりあえずコーヒー豆は買って帰るとしよう…。」などと考えていたらお腹が…。
「なんだ、良い時間じゃんか。まずは腹ごしらえだ！」
「あそこを通って、〇〇か××か…。」
などと今度はどこで食うかを思案しながら駅を出ると、駅前に新しいカレー屋さんが。そういえば以前閉店時間に見かけ、行ってみたかったのを思い出した。もう今日はココしかない…！！
俺が席に着いた直後、隣に40後半から50代くらいの飲み仲間と思われる男女が座ってきた。少し距離感はあるんだけど親密さも感じられる会話…。不倫カップルかと思ってドキドキしたんだけど、どうやら男性が自身の別れ話を女性に相談しているらしい。先輩後輩のような関係のようだ。男性の方は明らかに「やさしい」。でも女性はそれに釘を刺す。
二人の会話は人間模様としてとても面白く、ついつい聞き耳を立てていると、俺の席、少し遅れて隣の席、と料理が運ばれてきた。男性は注文の仕方からして常連で、女性にカンナのカレーについて話し始める。先ほどまでのやり取りとは違い、そのやり取りについては別段興味もなかったので、カレーを楽しみ始めた。なるほど。シンプルで程よい辛さのチキンカレー、甘さが癖になるじゃがいものカレー（野菜のカレーの甘さというのは本当に良いですよね。）、そしてなによりスパイスのお惣菜が美味い。あー、これこれ。今食べたかったのはこういう感じ。入って良かった…。
隣の席で再び例の会話が始まった。お！っと少し男性の方に視線を移すと、ん？んんん！？プレートの上の料理をおもむろに、混ぜて…いる…！？そういえばなにやら「じょじょに混ぜてくのがオススメの食べ方」みたいな話をしていたような…。よく見りゃメニュー立てにもこの「カンナプレートのオススメの食べ方」をまとめた印刷物が入っているぞ。なるほど、そういう感じね…。よぉし、ということでやってみる。これは確かに！！二つの異なるカレーが混ざることでじょじょに味が変わっていく。一度で二度美味しい、だけではなく、どんどん複雑な味わいになって三度も四度も楽しめるじゃないか！さっきまでで十二分に美味しかったスパイスのお惣菜もより味に深みが増して美味しくなってる！！あぁ、ありがとう隣の席のお二人、ごちそうさまでした、カンナさん。
結局、コーヒー豆を調達しつつ写真を撮って帰宅。待ち人には連絡せず。そうすることがベストだとは思えなかったから。話にも聞いていたし、予想はしていたのでダメージとかはなかったんだけど、時の流れの残酷さみたいなもんとか諸行無常っていうのは少しだけ感じた。寂しさ？うん、まぁ、こればっかりはしゃーねーことだし、俺もいつかはそうなる。その時に誰かにそう思ってもらえるようにその背中を追ってガンバるしかねーな。それにコーヒー豆買えて良い写真も撮れて美味いカレーも食えて、休日をおもっくそ満喫したので結果オーライ！！笑
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